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臨時急行「竿灯」

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D51498 SLコニカ号 試運転 玉川村 ■1990-8-5(日) 玉川村付近 D51498 「SLコニカ号」 試運転
このあと私は、水郡線の下り列車に乗って ひたすら郡山へ向かいます。
それにしても、なんでこんな場所で撮っているのか知りませんが、乗るべき郡山行の列車まであまり時間がなかったのかな
■マニアックな行程

この時の板谷峠への行程はあれこれ考えた末、今振り返ってみてもなかなかの妙案と思えるものでした。

1990年8月9〜11日に水郡線の水戸〜下小川間でD51498「SLコニカ号」が運転されるのに伴い、この試運転が始まっていたのです。 しかも8月5・6日は、一日2往復します。そこで。

8月5日(日)のD51試運転は、午後(2往復目)の下りまで撮影したら切り上げて、私は水郡線の下り列車で郡山へ抜けます。 時間の関係で郡山〜福島間は新幹線を使い、福島から奥羽本線の最終列車で庭坂下車、マルヨ。

翌6日(月)は「竿灯」を撮影後、前日とは逆ルート(新幹線は使わず)で水郡線に戻り、午前(1往復目)の上りからD51試運転の撮影に復帰するというものです。

ちなみに曜日で言えば日〜月曜にあたるため、日曜朝に夜勤明け出撃し、月曜夕方の撮影終了後すぐ帰京して夜勤に就いたものと思われます。 つまり仕事は休まなかったのではないかと。あの頃は若かった。

D51498 SLコニカ号 試運転 下小川 D51498 SLコニカ号 試運転 下小川
■1990-8-5(日) 下小川 D51498 「SLコニカ号」 試運転 (郡山行の水郡線下り 339D 車内から)

水郡線の水戸〜常陸大子間は1985年、C56160「SL奥久慈号」撮影の際に乗ったことがありました。常陸大子から先は、私にとって初乗り区間となります。

郡山の着時刻はもちろん、庭坂までの行路や乗り継ぎはすべて調べてあるわけなのですが、あくまで乗換駅などの「点」だけを拾って予定を立てるため、 こうして実際に「線」を乗ってみると、結構な時間がかかることを身を持って思い知らされます。 当時の水郡線はキハ110などカケラすら無く、キハ40とか28・58が、エンジン音をガラガラさせながら走っていました。いつしか夜になるも、郡山はまだ遠く。

青春18切符を利用しているため、時間的に新幹線を使わざるを得なかった郡山〜福島間は、別途に乗車券と特急券を買わなくてはなりません。 が、接続時間が6分程度しかなく、しかもご存知の通り郡山駅での水郡線は、端っこの切り欠きホームに到着します。 それでも歩くだけなら何とかなるにしても、切符を買う段で窓口が混雑していたら (もしくは複雑な切符を頼んでいる客が一人でもいれば) アウトです。

そんなリスクを考えていた矢先、お誂え向きに水郡線の車掌が「乗り越しの方は〜」と回ってきたので、これ幸い、 郡山〜福島間の乗車券と特急券を売ってくれと申し出たところ、「う〜ん」としばらく固まったあげく「郡山駅で買って下さい」。 ・・・なんでかね? 新幹線は乗り越し対象にならんのか? それとも車補の範囲外だった? POS端末なんて無い時代。

もっとも新幹線は、もう1本あとの列車に乗ったとしても何とかなるのですが、その場合は福島駅での接続時間が僅少 (2分だったかな) になるため、余裕はなるべく後に残しておきたいわけです。 郡山に着くや否や猛ダッシュしたのでしょう、めでたく切符を買い、ホームに駆け上がるとすでに発車ベルが鳴っていました。

福島では在来線ホームに降りると、すでに50系の普通列車が発車待ち。 モロに“夜汽車”の雰囲気に、何の構えもなく無防備だった私の心、密かにカウンターパンチを喰らってしまったのは、ここだけの話です。

板谷峠・・・とはいえ、峠の下の庭坂までですが、初めて行ったのは僅か2ヶ月ほど前。 その時は行きも帰りも庭坂折り返しの区間列車に乗ったため、客車列車ではなく、行きが455系、帰りが583改造715系の電車列車でした。

それが客車列車というだけで、こんなにも旅情を感じさせるとは。束の間の夜汽車を楽しみ、2駅目の庭坂で名残惜しくも下車します。

この時に乗ったのは福島21:08発の米沢行 439列車。下り普通列車の最終です。 もし郡山、福島ともども僅少接続時間の乗換にことごとく失敗してこの列車に乗り損ねたら、福島駅の待合室で3時頃まで仮眠して、あとはタクシーを飛ばすつもりでした。

青春18きっぷ ■青春18きっぷ 8月5日当日の朝に購入しています。現在では早朝・夜間の窓口営業は休止しているケースが多く、それは金町駅も例外ではありませんが、当時は列車の運行時間内は窓口も営業しているのが通例だっため、このような芸当ができました

郡山-福島 乗車券 ■郡山-福島間を “ワープ” した際の乗車券。私はあまり詳しくありませんが、N型端末券というのでしょうか。金属のページをパタパタめくってピンを挿すタイプです。特急券は別葉で発券され、そちらは福島の新幹線改札で回収されましたので手元には残っていません

庭坂駅では駅員がおり、「竿灯」9408列車の通過時刻を訊いた覚えがあります。 もっとも当時の 鉄道ダイヤ情報 (1990年8月号)には「竿灯」を含め、板谷峠を通過する各列車の運転時刻表が小特集の形で掲載されており、駅員に訊かなくとも私は知っていたはずですが、 コミュニケーションのきっかけを得ようとしたのかも知れません。 それに急な変更やダイヤの乱れ等を確認する意味もありますし、そもそも雑誌の記述が仮にも誤っていたときに、自分の責任ですべてを克服しなければなりませんから、確認は大切です。

当時は今ほど情報がなく、もちろん携帯電話もありません。そんな中で、駅など「現場」の情報が最終的には頼りになります。 帰りの切符、そうでなければ入場券やオレンジカードでも買いがてらに「今日は何々の列車を撮りにきたんです」などと積極的に話しかければ、 (少なくとも当時は) 嫌な顔をされることはなく、思わず話が弾んだり、とっておきの特ダネを教えてもらったりしたものでした。

とはいえ、この時にはコミュニケーションを取るべき下心、もとい大事な理由があって、それは

    「待合室は夜間、開いてますか」。

温情措置など少しは期待しないでもなかったのですが努力も虚しく、夜間は待合室を閉鎖するとのことで、しばらく雑談させていただいたあと、退散することとなりました。 駅前の公園のベンチで横になると、蝉のうるさいこと、うるさいこと。 1000匹は下らないと思うほどの大合唱、おまけに“オシッコ”も掛けていくし。

それでも、うつらうつら仮眠し、3時頃に目を覚ますと、あれほど蝉の大演奏会だった公園が、物音一つしない静寂に包まれていました。 よく見れば、蝉の亡骸がここそこに、足の踏み場もないほど落ちていました。

いよいよ庭坂の大カーブへと向かいます。

駅周辺の住宅地には街灯があるのですが、少し歩けばそれも途切れ、辺りは真っ暗です。 微かに白やんできた空の明かりだけを頼りに、ひたすら歩くのみ。 畦道など慎重に足を進めたため (それでも一度コケました)、1時間近くかかりました。

現場に着くと、カー鉄さんたちがすでに10人ほど、スタンバイ中。


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デゴイチよく走る!   広告ポリシー   Last Updated 2017-02-22