スマホ版 | ミト座 in 庭坂 1 2 3 画像のみ by デゴイチよく走る! |
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![]() 山形新幹線工事たけなわの“庭坂の大カーブ”。白い真新しいバラストが下り線で、この付近はすでに改軌済み。この程度の距離を置いて見ても、上下線で軌間が異なるのが判ります |
1990年、山形新幹線の開業に向けた工事がいよいよ始動しました。 まずは赤岩のスイッチバックが廃止され、庭坂〜坂谷間の下り線は改軌工事のため閉鎖、営業列車は従来の上り線を使用した単線運転となりました。 山形新幹線は、奥羽本線の福島〜山形間の線路を「新幹線と同じ1435mm幅」に造り替えて、東北新幹線と直通運転を行うものです。 こうした方式は「ミニ新幹線」と呼ばれ、他の在来線との直通運転が出来なくなることから、今なお賛否両論があります。 私も当時は否定派でしたが、「東京直通・新幹線直通・在来線をJRのままキープ(第三セクター化を回避)」がすべて実現できている結果を見ると、 これは成功例なのかも知れないと考えるようになりました。 なお「山形新幹線」は便宜上の名前であって、法規上は奥羽本線内は在来線です。
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ともかく「他の在来線との直通運転を捨てる」という、それまでの国鉄・JRの常識を打ち破る発想は、鉄道趣味界に大きな衝撃を与え、板谷峠の注目度は一気に高まることとなりました。
私とて例外ではなく
鉄道ダイヤ情報
を買っては色々とチェックしていたところ、思わず目を見張ったのが1990年7月号の97ページ。 6月19・20日と「ふれあい:81系 和式客車」が板谷峠を越えるではありませんか。 81系といってもピンと来ない世代の方もいると思いますが、これは水戸所属の旧客のお座敷客車、通称「ミト座」で、「リゾートエクスプレスゆう」の先代です。 ミト座はこのとき、廃車が決定していて、いつ運用から落ちるのか動向が注目されていました (Wikipediaによれば1990年7月つまり、この翌月に引退、廃車とあります)。 つまり、ミト座だけでも充分な話題に値するところ、それが板谷越えという大ネタが来たわけです。 ついでに、誌面へ向けている目線をそのまま下方向にやると、「スーパーエクスプレス レインボー」も板谷峠をチョロチョロしています。 慎重に見比べた上 (マルヨマークを見落とすと悲惨なことになりますので)、ミト座とレインボーが重複する6月20日(水)に狙いを絞ることにしました。 それにしても運転予定表を見る限り、さくらんぼシーズンということもあって、レインボーだけでも頻繁に板谷峠を行き来しています。 1泊2日の団体を複数、ダブルブッキングさながら巧みに掛け持つ車輌運用。 他線から奥羽本線へ直通できるからこその需要と思われるのに、1067mm軌間のネットワークを分断してよいものなのか。 |
![]() 箱庭のような「庭坂の大カーブ」を行く列車。ワインレッドの列車が緑に良く映えます |
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