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緑の草子
byデゴイチよく走る! [ 綾瀬-北千住 2010/05/25 ] |
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■綾瀬-北千住 2010/05/25 前々回の文中で話を持ち出していながら、軽く流してしまった「綾瀬-北千住」問題。鉄道に詳しい方でも、この区間だけはどうなっているのかよく分からないという声も聞かれます。 そこで。 「で、どうなってるのよ!?」
■実際金町から上野へ行く場合。金町には、上野行の電車は1本も停まらないため、とりあえず各駅停車に乗って北千住まで行き、上野行の快速電車に乗り換えます。こうした例は各地でよくある話ですので、特段に珍しいわけではありませんし、実用上そういう解釈で構いません。切符もJRの乗車券だけで完結します。 ところが上図をよくみると、その場合の綾瀬−北千住は、JRではなく東京メトロに乗っていることになります。金町からJR常磐線の各駅停車に乗っていくと、綾瀬から先は強制的に東京メトロの路線になってしまうわけです。 よく言われているように、快速を綾瀬に停めれば運賃計算上の問題は解消しそうですが、それとてJRの切符で東京メトロに乗る客や、東京メトロの切符でJRに乗ってしまう客を完全に阻止することは出来ません。一方で快速を綾瀬に停めるほどの需要もないため、いっそのこと正式にJRの切符で東京メトロの綾瀬−北千住を乗ってもらおうというわけです。結果、線路別複々線かつ綾瀬には快速が停まらない(快速線にはホームすら設けられていない)現在の形が出来ました。
■切符すでに書いたとおり、金町から北千住乗換で上野へ行く場合の切符(乗車券)は、全区間がJRの切符になります。一区間だけとは言え、明らかに東京メトロのお世話になっているのに、切符の上では東京メトロがまったく蚊帳の外にされているのが面白いですね。
・・・訳が解らなくなってきたと思いますので法則を書くと、
だいたいこんなところですが、蛇足なのが北千住−南千住の存在。この区間も実は、JRと東京メトロ日比谷線が並行しています (さらには、つくばエクスプレスも並行する驚異の三社三複線) 。上に書いてきたことはすべて、北千住−南千住はJRを利用する前提の話でしたが、敢えて南千住を絡めた例題を追加してみます。 ただし北千住−南千住に関しては、特例は一切ありません。JR常磐線の南千住駅と、東京メトロ日比谷線の南千住駅、そしてつくばエクスプレスの南千住駅は、それぞれ独立した別個の駅として扱われています。他社線の切符は利用できません。
■有利? 不利?金町駅の利用者としては、綾瀬−北千住はJRとして運賃計算されるケースがほとんどです。先の法則の通り、上野へ行くにしても、千代田線に乗り続けて町屋方面に行くにしても、綾瀬で改札を出ない限りは綾瀬−北千住はJRとしての扱いを受けます。
「なんだ、客が有利になるように運用されてるじゃん」
大手町から東京メトロ千代田線に乗って金町まで行く場合。 大手町からの運賃は、北千住でも綾瀬でも230円で同額です。そこで、230円の切符を綾瀬まで買ったことにして、金町で「綾瀬−金町(150円)」の運賃を別払い(精算)して降りればいや、と思っていると、そうは問屋がおろしません。
北千住−綾瀬はJR扱いになる乗り方をしていますから、
(参考) 大手町で230円よりも高い切符を買っていた場合は、(一定の範囲の駅に限り) その分を差し引きしてくれます。
こうした点はしばしば客とトラブルになっているらしく、常磐緩行線の駅(亀有−取手)の精算所には必ず「北千住からJRとして扱う」旨の掲示があるほか、手書きの注意書きも随所に貼ってあるなど、客への説明の難しさと苦労が垣間見えるところです。
上の例は、逆方向つまり金町から大手町へ行く場合でも当然同じです。 どうしても10円安く上げたければ、綾瀬でいったん改札を出て切符を買い直すしかありません。
一方で「北千住境界」が有利に働く場合もあります。表参道−金町などはそのケースです。
■綾瀬分割定期JRと東京メトロを直通乗車する場合に、運賃計算の境界が北千住となる点は、普通乗車券のみならず定期券でも同じです。
金町−大手町の定期券を買うと、通常は、
しかし、 杓子定規に解釈すれば、綾瀬で改札を出ない限りは、綾瀬−北千住はJRの切符が必要となる乗り方のはずですから「綾瀬分割」はアウトのような気もしますが、金町−綾瀬の定期券や回数券で東京メトロに乗り越すと、綾瀬から東京メトロとして扱ってくれる慣例もあるようですので、「可とは言い切れないけど、不可でもない」という感じでしょうか。また、かつて北千住(JR)駅で見た掲示では「綾瀬分割の定期券では、北千住−松戸間は快速線に乗れません」的なことが書いてありましたので、緩行線に乗る分にはダメとは言われない・・・のでしょうね。 細かいことを言い出せばキリがなく、たとえば綾瀬−北千住の一区間だけ乗る場合は、本来は東京メトロの切符が必要になります。すると、JRの都区内フリーパスや青春18きっぷでは、この一区間だけの利用はできないのではないかという、変な話にもなってきます。実際は問題なく通してくれますし、それでも理屈を付けたければ「綾瀬から上野へ行く (この場合は全区間がJR扱いになる) つもりで、北千住で途中下車したのだ」と主張すれば、一応の理はかないます (ほとんど屁理屈に近いですけどね)。 ちなみにJRは、綾瀬−北千住の一区間だけの切符(乗車券)は発売しないことになっていて、北千住駅のJRの券売機には「綾瀬までの切符は東京メトロの券売機で買ってくれ」という案内があります。それでも南千住までのJR130円切符を買っておいて、知らん顔で綾瀬で降りてしまう手もありますが (理屈的には、過不足額なしの変更扱い)、綾瀬の自動改札はどう反応するんでしょうね。
閑話休題。
実際に私も、金町〜東京メトロ(営団地下鉄)経由〜東急という定期券が必要になって金町駅で相談したところ、
そこで私は
窓口氏、一瞬の沈黙をおいて 「綾瀬で分けた方がいいですよ」と言い切らなかったのは、必ずしも綾瀬分割が安いとは限らないほかに、JRとしてもイレギュラーな買い方を積極的に奨めるわけにも行かなかったからでしょう。一区間でも長く自社の定期券を売りたいところですしね (東京メトロとの間で、どう清算しているのか知りませんが)。それでも綾瀬分割の話を切り出したのは、私が必要とする区間ではどこかで2枚に分けざるを得ないので、どうやっても分割になるならばと、ささやかな気遣いだったのかも知れません。 いずれにしても、それまで考えたこともなかった「綾瀬分割」というヒントをもらった私は、さっそく定期運賃の比較をし、自分が利用する区間では「北千住分割」よりも、「綾瀬分割」の方が若干安いことが判ったため、めでたく綾瀬分割の定期券にお世話になることになりました。
■ストライキは大変最近はあまり無くなりましたが、東京メトロがストライキをすると、とんでもない事態が起こります。東京メトロが管轄する綾瀬−北千住がストップしますから、常磐緩行線の各駅停車はすべて綾瀬で折り返し運転になります。 するとどうなるか。
綾瀬・亀有・金町から、北千住・上野方面に行く客は、いったん逆方向の松戸まで行ってから常磐快速線に乗らなければならなくなります。 国鉄時代末期には、その苦い経験からか「営団地下鉄(現:東京メトロ)がストライキをした場合でも、綾瀬−北千住だけは運転します」と広報された年もありました(結局、そのときはストライキ自体が回避されましたが)。
しかし歴史は繰り返します。
1992年(平成4年)3月27日(金)、私鉄がストを決行。 そして松戸から金町へ戻るため、やって来たのは各駅停車203系の綾瀬行。当然とは言え、その「綾瀬」と表示している方向幕に少しの動揺を覚えながらも、無事に帰宅しました。(取手側からの綾瀬行は、平時でも夕ラッシュ後に何本かありますが、すべて入庫を兼ねた東京メトロ車です。JR車は通常、取手側からの綾瀬行は存在しません)
私が実際にストの影響を喰らって松戸往復を経験したのは、後にも先にもその一度だけです。 後年、つくばエクスプレスの工事の関係で、計画的に綾瀬−北千住をストップさせたこともありましたが、それは事前に周到な準備と広報を充分に行った上でのこと。何の準備もなく通勤ラッシュの足を直撃するストライキは、いかに社会に与える影響が大きいかがよく分かりました。
■迷惑乗り入れ東京メトロ(営団地下鉄)は代々木上原−北千住だけを建設し、北千住−綾瀬−取手をJR(国鉄)が複々線化する形にしておけば、こんな面倒なことにはならなかったとする意見もあります。確かにその通りです。しかし営団地下鉄の車両基地を北綾瀬に造ったこと、そして建設費を少しでも抑えたい赤字国鉄の思惑が一致し、全国でも例を見ない「おんぶに抱っこ」方式がまかり通ってしまいました。 上野発着の電車はすべて快速となり、快速が停まらない駅 (なかでも特に綾瀬・亀有・金町) の利用者は北千住で乗り換えるか、西日暮里経由で地下鉄運賃を別払いするかの選択を迫られました。そう、当時の新聞を賑わせた「迷惑乗り入れ」です (といっても私はその当時のことは知りません。物心ついたときには今の形になっていました)。 迷惑乗り入れと言われる根源は「快速が停まらない駅(同)から、上野へ行くのが不便になった」というのがすべてですが、本質とは関係ない部分まで誤解されている嫌いがありますので、整理してみたいと思います。
■綾瀬駅そして、まとめ現在の綾瀬駅は、東京メトロの管理駅です。ホームも線路もすべて、東京メトロの管轄です。ですから東京メトロがストライキをして、JR常磐緩行線が綾瀬折り返し運転になったとしても、綾瀬駅の旅客案内やポイント操作は東京メトロがやっているのでしょう (こういう場合を想定した取り決めがきちんとあるんでしょうね、きっと)。綾瀬駅は、東京メトロ(営団地下鉄)千代田線が開業する前は、もちろん国鉄(JR)の駅でした。現在の駅の位置よりも、上野寄りにあったそうです。 興味深いのは、東京メトロ千代田線はまず北千住−大手町が先行開業したという点。綾瀬(新)駅がまだ工事中で、綾瀬−北千住は旅客営業できる状態ではなかったためです。線路自体はすでに北千住−綾瀬−(北綾瀬)−綾瀬駅車両基地と繋がっていたようですので車庫問題はよいとしても、綾瀬で乗り降りする客はどうしていたのか?
旧駅があるじゃん・・・と言っても、現場をよく知らない方はイメージできないかも知れませんが、千代田線の線路が出来ていたとするならば、旧駅は存在していられないはずの現地の状況。どうやら工事中の新駅の傍ら、快速線に仮ホームを設置していたらしいのです。
現在、「綾瀬-北千住」問題がどれほど解決されたかというと、なにも解決していません。当時のままです。 次の記事:2010/06/23 初めて「はやて」に乗ったよ |
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