■陸中大橋
2012/05/17
釜石線のダイヤグラムを作っていて「あれ?」と思ったこと。
極めてマイナーなお話なので、何を言っているのか判らないかもしれません。
逆に言えば、この話をすぐ理解できる人は相当、釜石線に通い詰めている(通い詰めていた)人なのでしょう。
はっきり言って、どうでもいい内容ですので、独り言ということで。
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今回はSL運転に伴い、定期列車 651D の時刻変更があり、話題になりました。
しかし・・・素人目には「時変をかけなくてもSLのスジを引けそうに見える」。
むろん、JRが「時変あり」のスジを引いた以上は、
素人には分からない理由や思惑があるのしょうから、外野がとやかく言うことではありません。
それこそ乗務員の拘束時間云々なども理由だとすれば、部外者には想像のしようもありません。
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それはそれとして、私が妄想したスジは、
・SL 9623列車の足ヶ瀬(運転停車)を通過とすれば、SLは 16:02 までに陸中大橋に到着可能。
・そうすれば、後続 651D の閉塞を邪魔しないので、651D の時変は不要。
・SLは陸中大橋で 651D を待避したあと、16:32発 → 釜石 16:57着
というもの。
そもそも、SL 9623列車はなぜ、足ヶ瀬に運転停車することになっているのかが不思議です。
勾配の途上なら、体勢を整えるための停車もあり得ますが、足ヶ瀬駅はサミットにあるので、あとは転がって行くだけ。
今までの例でも列車交換がなければ通過していました。
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もうひとつのポイントは、陸中大橋駅の配線です。さきほどの妄想スジで「SLは陸中大橋で 651D を待避」と書きましたが、
待避と同時に、656D との交換も行います。つまり、陸中大橋では 本線路が3本なければ、妄想スジは成り立ちません。
しかし陸中大橋駅は、ホームに面した上下本線のほかに、下り1番線があって、SLを下り1番線で着発させれば、
651Dの待避と 656Dの交換を同時に行うことが可能です。
今までの例では、SL (上下とも) は下り1番線に入れたことが多く、不都合はないはずです。
ところで、動画サイトにアップされている試運転(上り) を見ると、
下り1番線ではなく上り本線から発車(着発)しています。
今までの例では、下り1番線ではなく、上り本線に入れた年も1、2回ありましたので「おかしい」とは思いませんが、
これらを総合すると、ひょっとして陸中大橋駅の下り1番線は使用停止になっているのかもしれません。
そうだとすれば、今回の時変ダイヤは、すべて辻褄が合います。
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私が陸中大橋駅を初めて訪れたのは、1990年。その頃は下り1番線だけでなく、下り2番線も健在でした。
下り3番線に相当するレールもあった気がします(出発信号機等はなかったと思いますが)。
急行停車駅だった陸中大橋から上り急行「陸中」に乗ったところ、やって来たのがまだ試作車のみ1編成しかなかったキハ110。
「つまらない車輌が来たな」と思いつつ、前面かぶりつきをしていたら、
いきなり20〜25パーミルの勾配をスイスイ登っていく走りっぷりに、思わず感動してしまったのを覚えています。
しかし、急行はだんだん陸中大橋に停まらなくなり、今では格下げとなった快速すら全列車が通過です。
行くたび行くたびに、少しずつ廃れていくのが否めない陸中大橋の駅と街。
仙人峠道路が開通した今、陸中大橋は国道の「通過需要」すら無くなりました。
そんな陸中大橋を、また見てきたいと思います。 ■ひとつ新しい記事へ:2012/05/20 三陸方面 ひとつ古い記事へ:2011/11/19 電話機が壊れた
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