■往復乗車券と連続乗車券
2024/12/06
JRの往復乗車券と連続乗車券が2026年3月をもって廃止されるらしい。
往復乗車券は何度か使ったことありますが、割引適用となる片道601km以上は1回だけ。
新幹線網が充実してきた現代では特急料金込みでそれ以上の割引制度が散見されるほか、近距離ではICカード・クレカ決済・QR乗車券の普及で切符を買う手間がなく、往復乗車券の存在価値が薄れてきたことは残念ながら間違いない。
一部からの声はあれ、青春18きっぷほどの社会問題 (大袈裟?) にはならないでしょうね。
ちなみに連続乗車券ときては、一度も使ったことがない…
割引は別として、往復乗車券、連続乗車券とも、基本的には片道乗車券2枚で代用できます。
せいぜいデメリットは有効日数の合算による冗長化ができなくなる程度。
ただし──私が知る限り、片道乗車券×2では代用できないパターンが1つだけあるんですよ。
相当マニアックな例なので「実害」を受けるケースは稀有でしょうが、あくまで知識として読んでいただければ。
例えば 東京→(東北)→仙台→(仙山)→山形→(奥羽)→福島 という、いわゆる「のの字」形をした経路の場合。
往復乗車券なら単純に「ゆき+かえり」で済みますが、片道乗車券では「かえり」が盲点になります。
「ゆき」の逆ルートを辿るべく、福島→(奥羽)→山形→(仙山)→仙台→(東北)→ と回って 福島 に来た時点で経路一周となり、それ以上は通算ができないのです。
したがってこの例を片道乗車券で代用しようとすると、
・東京→(東北)→仙台→(仙山)→山形→(奥羽)→福島 (ゆき)
・福島→(奥羽)→山形→(仙山)→仙台→(東北)→福島 (かえり1)
・福島→(東北)→東京 (かえり2)
という3枚になってしまいます。
ちなみに「かえり」がどうせ2枚になるなら、
・福島→(奥羽)→笹木野
・笹木野→(奥羽)→山形→(仙山)→仙台→(東北)→東京
とかにした方が安そうではある (検証はしてません)。
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