■亀有・金町駅利用者
2023/09/16
JR常磐線、亀有・金町駅利用者が敗訴 「不当な運賃」の訴え実らず
JR常磐線の亀有駅と金町駅(いずれも東京都葛飾区)の利用者16人が「他の利用者に比べて不当に高い運賃を負担させられている」として、JR東日本と東京メトロ、国に割高運賃の差額計2万6980円の賠償を求めた訴訟の判決が15日、東京地裁(桃崎剛裁判長)であった。
判決は「一定の運賃調整などをしており、著しく不合理ではない」などとして原告側の請求を棄却した。(以下略)
朝日新聞社 9/15(金) 13:13配信
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いわゆる北千住・綾瀬問題というヤツで、時間のある方はこの辺↓
2010/05/25 や 2021/04/27
も目を通していただければと思います。
なるべく簡単に言うと、JR常磐線の亀有・金町から都心、特に山手線方面へ向かう場合に、
西日暮里経由が暗黙裡に推奨されているが、これでは地下鉄運賃が加算され割高になる。
地下鉄を回避しようとすると乗り換えが1回増え、しかも駅の構造上バリアフリー不全であり、利用者が不利益を被っている──
というもの。
私の個人的意見としては「まったくその通りであり、原告の主張は間違ってはいない」。
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路線網が当初からこの形なら文句ないんですよ。
が、元々は亀有・金町から上野へ乗換なし1本で行けたものが「迷惑乗り入れ」開始により、
北千住で乗り換えるか、西日暮里経由で割高運賃を払うかの二択を強いられることになったのが問題の根本です。
しかも北千住の乗り換えが、駅の構造上どうしようもなく不便と来た。
ヤフコメなんかでは、経緯はもとより現状すら知らない人たちが「別の鉄道会社なのだから別に運賃を払うのが当たり前」「北千住駅ホームを方向別か二層式にすればいい」
などと的外れなことを恥ずかしげもなく書いているのに象徴されるように、もはや既成事実として定着してしまっているのが実情。
かくいう私でさえ、生まれた時点ですでに現在の形になっていたわけですが、
今は第二種鉄道事業者という制度があるのですから (綾瀬)-北千住-西日暮里 間はこれを適用しても良いのではないかと思います。
この区間に色々と歪が生じているのは事実で、いつだったか朝一番の東北新幹線に乗るべく金町から出発したところ、車内急病人により次の亀有で15分ほど停車。
その間、北千住10分接続で乗り換えるはずだった上野行快速が追い抜いて行ってしまい、急遽、西日暮里経由で上野へ向かいました。
朝の常磐線は本数が少なく、北千住乗り換えでは次の上野行まで20分待ちとなり新幹線に間に合わないからです。
本来は地下鉄の運賃を別払いしないといけないところ、人間が出来ておらず、なおかつ一般客モード (鉄チャンモードの時はこんなことはしない) だった私は、
新幹線の切符を見せ「このまま通るぞ」と言って、地下鉄運賃を払わずに乗換改札を突破しました。
駅員は呆気にとられたのか何も言わず (電車の遅れは当然知っている)、一応「改札を強行突破したわけではない、ダメと言われなかったから通ったのだ」という事実を作って、、、まぁ悪い人間だなとつくづく思います。
東京メトロには何の責任もありませんが、客側としては「文句があるならJRに払ってもらえ」の一言に尽きますね。
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